健康メモ(2020.7月8月号)

夏バテを吹き飛ばそう!

 

くて過ごしにくい夏。熱さだけならまだしも、ジメジメ・ムシムシとした強い湿気も襲ってくる日本の夏はまさに過酷そのもの。そのため、夏本番を迎える頃には“からだがだるい”、“やる気が出ない”、“食欲がない”など、いわゆる「夏バテ」の症状で悩まれる方も多いのではないでしょうか。今年こそ、夏バテ知らずの元気なからだで過酷な夏を乗り切りましょう。

 

◇夏バテの原因とは?

東洋医学、漢方の世界では、からだの中で夏の過酷な熱と湿気によって一番ダメージを受けやすいのは「胃腸」だと考えています。夏バテの代表的な症状である“食欲がなくなる”、“からだが重だるい・全身の倦怠感”、“やる気が出ない・無気力”、“下痢・便秘”などは、実は漢方の目線から見ると、全て「胃腸の弱り」からくる関連症状。

つまり、漢方流に考えると「夏バテ」=「胃腸の弱り」といっても過言ではないかもしれません。

胃腸はからだを支える、元気の要です。そのため漢方では胃腸の健康を特に重んじます。疲れると食欲がなくなるように胃腸が弱くなります。実は逆もしかり。胃腸が弱くなるとからだはとても疲れやすくなり、元気も出にくくなると考えられます。

 

◇暑さ、疲れに効果がある食べ物

●辛いもの(唐辛子、しょうが)

  胃酸を分泌させて、血流を良くするので、食欲を増進させ、食べ物の消化を助けます。発汗を促す作用もあり、暑い時には

  熱を出して体温調節にも役立ちます。※胃腸に不調があるときは控えて下さい。

●酸っぱいもの(梅干し、酢)

  疲労を和らげる作用があり、東洋医学では目や筋肉の働きを補い、滋養する作用があるといわれています。

●暑い地方のもの(豚肉、ゴーヤ)

  昔から暑い地方で食べられている食べ物は暑さに適応できる体を作るための栄養素などを多く含んでいることが多いです。

●旬のもの(サンマ、ナス)

  栄養価が高く、その季節に適した体に調節してくれる。基本的に春・夏の旬のものは体を冷やし、秋・冬の旬のものは

  体を温めます。

体を温める食物:しょうが、ピーマン、シソ、カボチャ、にら

体を冷やす食べ物:トマト、レタス、きゅうり、なす、スイカ、メロン

夏に負けないように生活環境に合わせて食材を選び、体調管理を心がけていきましょう!

 2020.7-8月 センター薬局

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