寒い時期に注意!ヒートショック!

 健康メモ <令和3年1月・2月号>

寒い時期に注意!ヒートショック!

 

 

◆ヒートショックとは

 温度差による血圧の上下が原因で、大動脈解離や脳梗塞、心筋梗塞などの疾患が起こることを言います。

◆ヒートショックが起きやすい状況

 暖かいところから寒いところへ、もしくは寒いところから暖かいところへ移動した時に起きやすいです。例えば、冬場に暖房の効いたリビングから脱衣所に移動し、湯船に浸かる時などに起こります。リビングから脱衣所に移動した際には、寒さに対応するために血圧が上昇します。そこで衣服を脱ぎ、浴室へ入るとさらに血圧は上昇します。その後、湯船に浸かると、急に体が温まり、血圧が下降するためです。その他、トイレなど気温が低いところではヒートショックが起きやすいです。

 

◆こんな人は特に注意

・65歳以上である。
・高血圧、糖尿病、動脈硬化がある。
・肥満、睡眠時無呼吸症候群、不整脈がある。

◆ヒートショックを予防するには

・暖房を用いて脱衣所や浴室、トイレを温かくしましょう。暖房がない場合にはシャワーで湯船にお湯をはったり、浴槽の蓋を開けておくことで寒暖差を小さくしましょう。トイレは暖房がない場合が多いと思いますが、できれば小型の暖房器具を置いて温かくすると良いです。

・お風呂の温度は41℃以下にしましょう。

・飲酒後の入浴は控えましょう。飲酒後は血圧が下がるので、よりヒートショックが起きやすいです。

・お風呂に入る前は家族に一声かけましょう。お風呂で倒れた場合に気付いてもらいやすくなります。特に高齢者がいるお家は、できれば5分おきに様子を見に行きましょう。

センター薬局

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