『災害訓練-非常用発電機の稼働訓練を行いました』
センター薬局中央病院前店 渡邉 多恵
令和7年2月8日、センター薬局市民病院前店にて、センター薬局職員による非常用発電機の稼働訓練を行いました。
センター薬局では、防災に関わる訓練を定期的に年1回~2回行っています。
南海トラフを震源とする地震の今後30年以内の発生確率は70~80%程度といわれており、三重県下においても従来の想定を大きく上回る最大クラスの地震や津波による大きな被害が想定されています。
センター薬局は、松阪市・多気郡3町や地域の災害拠点病院と医療救護活動に関わる協定を締結しているため、災害発生後、災害時の医療救護における活動が求められており、災害に直面した際にも事業が継続できるように業務継続計画(BCP)を定め、意識を高くして災害対策に取り組んでおります。
停電時における電源確保
災害時、停電による電源供給の停止は事業活動に大きな影響を与えます。そのため、非常時の電源確保はBCP策定において非常に重要な要素となります。
非常用発電機は、停電時に燃料を使用して、外部電源により電力を供給する装置です。
センター薬局では、ガソリンエンジンによる非常用発電機を備えております。持ち運びができるため、小回りが利くメリットがあります。
なお、常備用のガソリンは、劣化に備え、年2回入れ替えしています。
訓練では、非常用発電機の操作手順、外部電源による使用機器の操作確認、電源設備に関するBCP対策などについて、マニュアルを確認しながら職員がそれぞれ意見を述べ、より良い対応を模索しました。
◎センター薬局の非常用発電機
燃料タンク12L、最大電力使用で7時間 ~ 最長18時間使用可能
照明・調剤機器・通信機器・冷蔵庫などの必要最低限の電力を確保します。
<補充用のガソリンの備蓄あり>
◎非常用電源の確認
センター薬局では、非常用電源に対応した用途を使い分ける為に非常用電源と通常電源はコンセントを色分けてしております。
◎非常用発電機マニュアル
センター薬局では、誰もが非常用発電機を起動でき、非常用電源に対応できるように非常用発電機マニュアルを作成しております。
マニュアルをもとに誰もが薬局内の電源確保まで対応可能なように、訓練で得た教訓や課題を新に上書きし、より良いマニュアルの作成に努めております。
◎ガソリン備蓄
ガソリンの備蓄については、総務省令、各自治体の条例で保管方法、保管できる量などが定められており、使用の際には、基準を満たした金属製の容器を使用するなど十分な注意が必要です。
◎訓練で分かった問題
・延長コードの不足
・懐中電灯の不足
・停電の際の警備解除の手順
・マニュアルの補足説明(写真付き)
◎訓練で分かった課題
・1階の電話はつながったが、2階の電話はつながらなかった。再度確認必要。
・2階には緊急用照明がない
・非常用発電機の持ち運びが便利な災害備蓄用の保管場所として倉庫が必要
訓練によって店舗間及び職員の連携体制を深めることができ、災害対策や外部電源の操作確認、電源設備に関するBCP対策などを再確認することができました。
センター薬局では、医療の担い手として、災害時に、早期に復旧し業務を継続することが重要であると考えており、今回の訓練結果を踏まえて、より良い災害対策を整備してまいります。