能登半島地震の被災地支援活動について (Part②)

◆『能登半島地震の被災地支援活動について』

1月1日の能登半島地震の薬剤師の被災地支援として、2月6日から5日間、「モバイルファーマシー」で輪島市へ向かいました。
センター薬局では、1月の派遣に続いて2人目となりました。

輪島市役所には、DMAT本部(災害派遣医療チーム)があり、医療支援にあたる医師の処方せんがDMATを通して送られてきて、その処方せんに基づいて調剤や服薬指導など薬剤師の活動を行いました。

下記は到着翌日の活動内容です。
2月7日(水)
5:45 宿泊施設の国立能登青少年交流の家を出発
7:55 輪島市ふれあい健康センター(活動拠点) 到着
   (以後モバイルファーマシーは停めてレンタカーで移動)
8:11 ふれあい健康センター施設(東京都職員)、薬剤師ブース(香川県薬)より説明を受ける。
8:35 愛媛県薬より本日のDMAT本部会議の報告を受ける。
9:00 多職種による情報交換ミーティング
9:30 DMAT本部会議の報告を共有。
~  モバイルファーマシーでの調剤活動
ふれあい健康センター内の医薬品棚卸しを行う
避難所巡回
16:00 活動終了 帰路へ(途中夕食)
19:15 国立能登青少年交流の家 到着
20:00 薬剤師全体ミーティング

 

震災後1ケ月が経っていたので、地域の被災された薬局も対応できるようになっていて、被災地では復興支援という次の段階に向けての活動が必要となってきていると感じました。

被災地では、状況が刻々と変化する中、さまざまな医療従事者が数日間の活動を行っていきます。
多くの会議があり情報共有が図られています。災害関連死などを防ぐためにも、多職種がそれぞれの知識や経験を共有し、相互の深い連携が重要であると感じました。
一方で、超高齢化社会の厳しい現実も垣間見えました。
今後、復旧が進んでいく中で、高齢者はどこで暮らしていくのか、医療従事者や介護職員の生活はどう支えるのか、地域をフォローアップする仕組みは成り立つのか、など高齢者の多い被災地で見えた課題についても発信していかなければならないと感じました。
「災害はいつどこで起こるかわからない」被災地での支援活動は、災害や地域医療について改めて考える機会にもなり、今後の活動に活かしてまいりたいと思います。

 

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